初日!

20日ぶりの労働!

…の話をする前に、前日に陥ったアクシデントの記録を残しておきたい。

緊張を解すために湯船にお湯をためて、ゆっくり浸かって、心も体もほくほくの状態で寝ようとしたのが夜23:30。歯磨きも済ませて、居室に入ろうとした時、扉が動かないことに気付く。

「……段ボールだ!」

荷解きをして大量に出た段ボールを後日捨てに行こうと、部屋の端に寄せておいたのだけれど……なんとなく扉と棚の間に出来た隙間にぎゅうぎゅうに詰め込んでいた事を思い出す。「扉を完全に閉めると段ボールが壁にもたれかかって扉が開かなくなるなぁ、気をつけないとなぁ」なんて思っていた矢先に、やってしまった。

 

強めに押しても扉はビクともしない。

扉を外そうとしても吊り戸だからか私の力では全く外れない。

壁と扉の微妙な隙間にキッチンの様々なアイテム(まな板・菜箸・包丁・網)などを差し込んで見るも段ボールは動かない。

ちょっと待って 詰んだ…?

 

さっきまでほかほかだった体が急激に冷めていくのに、額からは変な汗が吹き出す。動悸が激しくなる。世界仰天ニュースでなんかこんな映像見た気がするなぁと現実逃避したり、助けを呼ぶとしたら警察?JAF?お父さん?とか考えている間に携帯の充電が5%まで減ってしまい、いよいよパニックになる。死にはしないけど社会的な死の気配を感じる。

 

……結果的には。ありったけの力で無理矢理扉を開いたら、その反動で段ボールがぐにゃりと曲がって、コインゲームのように棚が押し出された。少しの隙間に体を捩じ込んで…なんとか無事に入ることが出来た。ホッとしてちょっと泣いて、慌てて布団に潜り込んだ。時すでに1:00。こんなつもりじゃなかった!と思いながらも急いで目を閉じた。緊張で2時間ごとに目を覚ますとも知らずに。

 

初出勤は朝からすでに疲れきっていた。

職場の人たちは今のところ皆さん優しそう。仕事内容は分かったような、分からないような。はやく分からせられたい。